すいかとさつまいも

台風の去ったあの日から、夏はバイバイも言わずに消えてしまった。

今日で二ヶ月の夏休みが終わる。

 

夕涼みに散歩に行こうと窓に目をやると、外は真っ暗で、空気もすこしツンとした表情で、なんとなく淋しい気持ちになる。はやくお家に帰りたい衝動に襲われる。だけど帰っても電気はついていないし、フローリングはつめたいし、誰も迎えてくれないので結局淋しくなるのだけども。

 

二年半続けてきたブログを止めた。続けてきた秘密の日記も止めた。ドローイングも止めた。空白の一ヶ月間だった。「止めた」というかどちらかというと「や〜めた!」というノリだ。一度リセットしたかった。

 

そうしたら、今まで自分が大切にしてきたことや、伝えたいことなんてどうでもよくなって、一度きれいにすっぽんぽんになった。ゼロの状態になってしばらくしたら、また同じ所にもどっていく自分がいたから、うん、大丈夫だぞ!と思えた。

止まることは悪いことじゃないんだな、と分かった。ひとつ大人になった夏休み。

 

夏休み中なぜか私は、気が狂ったように他人の料理ブログを読みまくった。

朝・昼・晩、すこし時間があけば、何度も、おいしそうに盛りつけられた料理や、それにまつわる日記を読んだ。料理のレパートリーを増やしたいとか、異常な食欲に悩んでいたとか、それらの理由も、またそれ以外も、とにかく原因がまったくなく自分でも不思議だった。

 

ただ一つ確かだったことは、見ていてすごく幸せな気持ちになったということ。つくっている最中の匂いだとか、作り手の想いだとか、満腹になったときの気持ちだとか、想像しただけでも顔がニンマリしてくる。私も、ご飯をきちんと作ろうと思った。お米を丁寧に炊いてみるとかそこからでも。

 

考えているうちに、ふと、ごはんみたいに作品もつくれたらいいなと思った。自分や相手をおなかいっぱい幸せにしたり、いたわったり、生きていく栄養になる、あたたかなものを。

 

ぜんぜん関係のないことが、たまにこうやってリンクしたりするから楽しいな。

 

 

さいごがはじまりの日。

なんだかいいね。

 

これからも末永くお願いします。

 

さて夕ご飯をつくろうか。